体の病気が原因の口臭
体の病気で口臭がすることがことがあります。代謝異常や病原菌によって口臭の原因になる物質が増えたり、組織が破壊されて口臭の原因になる成分が作られたりします。本当は生命に関わる病気の症状のこともありますから、注意が必要です。
口臭の原因になる病気の種類
- 呼吸器系:
化膿性気管支炎、気管支拡張症、肺膿腫、肺破疸、肺がん - 耳鼻咽喉系:
慢性鼻炎、副鼻腔炎(蓄膿症)、慢性扁桃腺炎、咽喉頭がん - 消化器系:
食堂憩室、食堂狭窄、慢性胃拡張症、胃炎、胃潰瘍、胃下垂、胃がん - 代謝系:
糖尿病、尿毒症、肝硬変、慢性肝炎
口臭で分かる病気
すぐに病院の受診をして治療が必要な場合もあります。口臭を放っておかないでください。口臭だけでなく思い当たる病気や症状などがある場合は、病院の受診をしてください。内科的な治療が必要かもしれません。
こんな事がありませんか?
○尿のようなアンモニアのような口臭がする
肝臓の病気では尿のような臭いがします。腎不全ではアンモニア臭がします。すぐにでも病院へ!要治療です!
○甘酸っぱい口臭がする
糖尿病が重症化すると血液中にケトン体が増えるため、ケトン臭(甘酸っぱい果実のような臭い)がします。すぐにでも病院へ!要治療です!
ただし、高脂肪低糖質を食べたときも甘酸っぱい口臭になることがあります。
○鼻からの息が臭う
鼻や喉などの病気の疑いがあります。治療が必要かもしれません。耳鼻咽喉科を受診してください。
○つばが少なく、口が渇く(ドライマウス)
唾液の分泌が少なくなると口臭が強くなります。虫歯・歯周病の原因にもなります。唾液腺に異常がある場合や、降圧剤・利尿剤の副作用、放射線治療の副作用の場合があります。シェーグレン症候群(自己免疫疾患)でも唾液分泌が低下します。
ドライマウスの原因は様々ですが、病院を受診することをおすすめします。治療が必要かもしれません。
○胃腸の調子が悪い
消化器系の病気の場合、食べ物の消化が悪かったりして口臭が強くなることがあります。治療が必要かもしれません。病院の受診をおすすめします。
○緊張・ストレスが続いている
緊張やストレスで唾液の分泌が減少して口臭を強くなることがあります。飲み物などで口の中を潤してください。
○高熱がでた
高い熱がでると口の中が乾燥しますから、口臭が強くなりやすくなります。熱がさがれば口臭も弱くなります。
○空腹時に口臭がある
空腹時や起床時に口臭が強くなる傾向にあります。ひどい口臭でないかぎり心配ありません。
○女性の生理
生理中は口臭が強くなりやすいといわれています。病的なものではないので心配ないようです。