難聴の原因は、音が脳に伝わる外耳・中耳・内耳のどこかに起こった障害です。耳垢塞栓・中耳炎・内耳炎・聴神経腫瘍など耳の病気が難聴の原因になっていたり、突発性難聴やメニエール病など原因が解明されていないもののストレスが誘発要因になっていたり、騒音や薬剤の副作用が難聴の原因になっていたりと、難聴の原因は様々です。難聴をそのままにしていると聴こえの回復や治療が難しくなることがあります。
難聴の原因と、難聴の原因になっている病気の幾つかをご紹介します。
■難聴の原因と難聴の種類:加齢が原因の老人性難聴
老人性難聴はいわゆる「耳が遠くなる」といわれる症状です。老人性難聴は感音性難聴で現代医療では治せない難聴です。耳鳴りを伴うことが多く、左右の耳の聴力が同じ程度に低下していくのが特徴です。早い人は40歳代で症状が現れ、年齢を重ねるにつれて徐々に進行します。老人性難聴は、誰にも起こりうる、加齢による聴覚伝導路全体の老化現象といえます。
■難聴の原因と難聴の種類:強い音が原因の騒音性難聴
騒音性難聴は、騒音の中で長時間就業することで起こる難聴です。勤務年数の増加で難聴も進行します。騒音性難聴は感音性難聴です。騒音性難聴は左右両耳に同時に起こるのが特徴で、耳鳴りを伴うこともあります。最初は軽度難聴で日常生活にはそれほど不便を感じませんが徐々に進行します。コンサートなど一時的に大きな音のする場所でも起こりえます。これは一時的なもので、その場から離れた後に聞こえが悪かったり耳鳴りがしたりしますが次第に回復します。
■難聴の原因と難聴の種類:薬の副作用による薬剤性難聴
薬剤性難聴は、病気治療に用いられる薬の副作用で内耳に障害が起こったことによる難聴です。薬剤性難聴を引き起こす代表的な薬に、ストレプトマイシンやカナマイシンなど結核治療薬の抗生物質があります。一部の抗がん剤でも起こります。アスピリン(サリチル酸塩)も難聴の原因になりますが、使用を中止すれば聴力は回復します。薬剤性難聴は感音性難聴で、左右両耳に同時に起こります。難聴の他に耳鳴り・めまい・吐き気を伴うことがあります。
■難聴の原因と難聴の種類:聴覚伝導路には障害のない機能性難聴(心因性難聴)
機能性難聴(心因性難聴)は、聴覚伝導路にはこれといった障害が認められないのに聞こえが悪くなる難聴です。機能性難聴(心因性難聴)の多くは精神的ショックなどが原因で起こるといわれています。
■難聴の原因と難聴の病気:突発性難聴
突発性難聴の原因は解明されていません。突発性難聴は、突発的に片方の耳が聞こえない症状起こり、耳鳴り・耳の閉塞感・めまい(眩暈)が主症状です。突発性難聴は早期発見・早期治療が重要になります。突発性難聴の発病後、早期治療によって聴力はかなり回復すると期待できますが、高度難聴や治療が遅れた場合には回復しにくい傾向があります。
■難聴の原因と難聴の病気:メニエール病
メニエール病とは、回転性めまい・難聴・耳鳴り・吐き気や嘔吐などのめまい発作を繰り返す病気です。難聴は感音性難聴です。
■難聴の原因と難聴の病気:外リンパ瘻
外リンパ瘻とは、耳や脳の内圧が急上昇することで内耳膜が破れて内耳内の外リンパ液が中耳に漏れ出す病気です。外リンパ瘻は、突然難聴が起こって症状が悪化し数日で耳が完全に聴力を失います。難聴に耳鳴りやめまいを伴うこともあります。

