切れ痔とか裂け痔と呼ばれる裂肛の症状の特徴は激しい痛みです。排便でいきむと肛門がビリッと痛んだり、その痛みが排便後も続くようならば裂肛(切れ痔・裂け痔)が疑われます。軽い裂肛(切れ痔・裂け痔)ならば軟膏や座薬の使用や便秘改善で自分で治療できるレベルですが、裂肛(切れ痔・裂け痔)が慢性化している場合は専門医の治療が必要です。
裂肛(切れ痔・裂け痔)の症状は、便秘などで硬い便を出そうといきんだり慢性の下痢で炎症を起こして肛門上皮が切れ裂けて痛んだり出血したりします。裂肛(切れ痔・裂け痔)の特徴的症状は激しい痛みです。脊椎神経の支配下にある肛門上皮は痛みを感じる神経が発達しているためです。また、痛いと感じて肛門括約筋が収縮痙攣が起きることで裂肛の部分が擦れるため排便が終わっても痛みの症状が続きます。通常は便秘で硬い便が通過するときにできる急性裂肛から始まります。このレベルの裂肛ならば便秘を改善したり、軟膏や座薬を使用して裂肛による痛みを和らげたり傷を治癒させるなど自分で対処できます。裂肛に効く薬は、傷の治療を妨げるステロイド剤を含まないで鎮痛効果のある成分を配合している軟膏系の座薬が適しているとされています。鎮痛麻酔作用、抗炎症作用、組織修復作用、血行改善作用のある成分の非ステロイド系の軟膏系座薬です。ビタミンEには肛門の血流改善効果と傷が治るのを促す効果が期待できますから、座薬と併用するのもよいです。
裂肛(切れ痔・裂け痔)が慢性化してしまったら自分で治療できるレベルではありませんから、肛門の専門科での治療が必要です。単純裂肛をそのままにしていると慢性裂肛や肛門狭窄になることがあります。重度の裂肛の場合は、内括約筋切開術(LSIS)やスライディングスキン・グラフト法(皮膚弁移動術・SSG)という手術が検討されますが、薬で括約筋の緊張がとれれば同様の効果が期待できるといわれています。手術をするかどうかは医師と十分に相談した上で行うことも大切です。

