切迫性尿失禁とは、尿をしたいと思ってからトイレに行くまで我慢できずに尿が漏れてしまう尿もれです。この尿漏れは性別・年齢に関係なく起こりますが、特に高齢者に多くみられます。切迫性尿失禁の原因になる代表的な病気に脳梗塞・脊椎症・膀胱炎・不安定膀胱があります。軽度の切迫性尿失禁の治療は薬物療法のほかに膀胱トレーニングなどがあります。
切迫性尿失禁では、膀胱内に尿が溜まると、何の前ぶれもなく切迫した強い尿意をもよおして、自分の意思とは無関係に膀胱の筋肉が収縮を起こして尿が漏れてしまいます。切迫性尿失禁の尿の量は腹圧性尿失禁より多く、頻尿を伴うことが多いです。
■切迫性尿失禁の原因になる病気
切迫性尿失禁の原因は神経障害・不安定膀胱・知覚神経過敏です。切迫性尿失禁の原因である神経障害として、脳梗塞などの脳血管障害や認知症、脊椎症などの脊髄障害があります。脳や脊髄などの神経回路に障害があるために脳からの命令が膀胱にうまく伝わらず、膀胱が勝手に収縮し尿道括約筋が緩んでしまいます。また、切迫性尿失禁の原因に不安定膀胱があります。不安定膀胱の原因は解明されていませんが、加齢によって排尿をコントロールする機能全体が不調になるからではないかと考えられています。膀胱や尿道の泌尿器の炎症(膀胱炎・膀胱がん・尿路結石などによる)による知覚神経過敏が原因でも切迫性尿失禁をおこします。膀胱炎は体の構造上、女性に多いのが特徴です。
■切迫性尿失禁の治療
切迫性尿失禁の治療には、理学療法、薬物治療、外科的治療などがあります。軽度の切迫性尿失禁ならば理学療法と薬物治療になりますが、重症の場合は外科的治療が検討されます。切迫性尿失禁の薬物治療には、膀胱が勝手に収縮するのを抑える作用のある抗コリン剤が治療に使われます。膀胱訓練(膀胱トレーニング)、電気刺激療法、神経ブロックが有効な治療になるケースもあります。
※排尿トラブルの一つである尿失禁(尿漏れ)には、腹圧性尿失禁、切迫性尿失禁、機能性尿失禁、溢流性尿失禁があります。

