漢方薬を処方するときは汗のかき方が診断基準のひとつになっています。漢方薬は体質や体型に応じて処方されます。漢方薬での多汗症治療の効果には個人差があり、時間をかけてじっくり取組むことが大切になります。漢方薬で多汗症治療をと考えているならば、東洋医学の専門医か専門薬剤師と相談することをおすすめします。
漢方薬による多汗症治療は、多汗症の原因を直接取り除いて汗を抑えて汗多汗症の症状を改善しようとする治療法ではなく、体質を改善したり自律神経のバランスを整えたりして多汗症の症状を改善しようとする治療法です。病院で漢方薬が処方されるほかに、漢方薬のお店でも漢方薬を処方してくれます。多汗症治療に漢方薬が効くといわれていますが、漢方薬だけで多汗症を治すことはできません。漢方薬は多汗症の症状を軽減するものと考えたほうがよいよです。健康保険が適用されないこともあります。健康保険が適用されない場合は費用がかさむことを考慮しなければなりません。多汗症に効果があるとされている漢方薬には次のようなものがあります。
・柴胡桂枝乾姜湯:顔・首・わきの下など上半身によく汗をかき、動悸・息切れ・微熱・寝汗があるときに処方される漢方薬です。
・茵陳蒿湯:頭部によく汗をかいたり、体に熱がこもるときに処方される漢方薬です。(肝炎の薬として処方されています)
・竜胆潟肝湯:手にひらや足の裏によく汗をかく(泌尿器の病気によく処方されています)
・女神散:熱くなって汗をときに処方される漢方薬です。(自律神経失調症や更年期障害に処方されています)
・防已黄耆湯:気温に比例して汗の量が増えたり、肥満気味の人に処方される漢方薬です。
・桂枝加黄耆湯:発汗のバランスを整えて全身性発汗を抑えようとする虚弱体質の人向きの漢方薬です。
専門の漢方外来を設置している病院があります。漢方薬は持続して服用することが必要ですから、あまり遠くない大学病院の専門外来を受診するのもよいかもしれません。持病のある人は医師にその旨を必ず伝えてください。市販薬も含めて服用中の薬も同じです。漢方薬には飲み合わせや食べ合わせに注意しなければならないことがあります。

