多汗症の心身療法には、自律訓練法・カウンセリング・バイオフィードバック療法・森田療法などがあります。なぜ多汗症の治療に心身療法が有効なのでしょう?勿論、精神的要因以外の原因が大きい場合もありますが、精神的緊張や体温変化が多汗症を引き起こしたり症状を悪化させる要因のひとつになっているのも事実です。薬や手術を考える前に多汗症の治療として心身療法を検討してみてはいかがでしょう。
多汗症の心身療法による治療で多汗症の症状が改善されることもあります。特に汗に対する恐怖心や不安感が強い場合は、心身療法による治療が多汗症の治療方法として効果的といえます。多汗症の場合は自律神経のバランスが崩れていることも多いそうです。自律訓練法は、その自律神経のバランスを回復させる治療法のひとつで、自律訓練法は「体から心へ」働きかける多汗症の治療法です。カウンセリングは「心から体へ」働きかける多汗症の治療法といえるでしょう。心身療法以外の治療をうけるに際しても、精神的な安定は大きなメリットになります。多汗症の心身療法は、なんといっても薬や手術ように副作用や手術痕などの心配がないこともメリットです。多汗症の心身療法のデメリットは、時間がかかることや、必ず効果が得られる保障はなく、効果がなかった結果として逆効果になる可能性もあることなどです。
■多汗症の治療法(心身療法):自律訓練法
自律訓練法とは、自律神経(交感神経と副交感神経)の働きを整える訓練をする治療方法です。自律訓練法は、元をたどれば精神科の催眠療法から生まれた治療法で、一種の自己暗示を利用した治療方法です。日本でも広く普及し心身医療機関の約9割で実施されている治療方法です。自律訓練法は、誰でも安心して手軽に習得できるのが特徴とされています。自律訓練法を1人でする場合は、指導者のもと正しい自律訓練法を身につけることが大切なのは言うまでもありません。
■多汗症の治療法(心身療法):カウンセリング
カウンセリングを受けることで、ストレスの解消や、多汗症の症状に対するマイナス意識を改革・改善する手助けになります。カウンセリングの目的は、問題を克服できる(多汗症とうまく向き合える)よう援助することです。カウンセリングでは、病気の診断診察や薬投与などの医療行為はできませんし、問題に対する答えを出してくれることもありません。
■多汗症の治療法(心身療法):バイオフィードバック療法
バイオフィードバック療法とは、刺激に対する反応を数値や画像などで示すことで自分の緊張状態を自覚させて、リラックスする訓練を行う治療方法です。バイオフィードバック療法は、従来制御できないと考えられてきた鼓動や血圧などの機能を意識で制御しようとするものです。自分自身の状態を自覚することで、その状態をコントロールできるようにするというのが、バイオフィードバック療法です。
■多汗症の治療法(心身療法):森田療法
森田療法とは、あるがままに状況を受け入れて、心の安定をはかろうとする治療方法です。「望みが強すぎると欲しいものは逃げていく。逃げてばかりいると怖れていたものが出現する」とはよくいったものです。「汗をかくまい」「汗をかきたくない」と思えば思うほどに悪循環になって、かえって多汗症の状態に陥ってしまうものです。
※多汗症の治療には、心身療法による治療のほかに、手術治療、薬物治療(飲み薬・塗り薬)、イオントフォレーシス療法(イオン浸透療法)などの治療方法があります。

