内臓脂肪は内臓に、皮下脂肪は皮下に蓄積された脂肪です。皮下脂肪は内臓の保護やエネルギーを蓄える働きがありますが、必要以上の皮下脂肪は内臓を圧迫したり熱の発散を阻害したりと悪影響がでます。しかし内臓脂肪は皮下脂肪よりもより深刻です。隠れ肥満のもとでもある内臓脂肪を減らすことが大切です。
糖や脂質は体の中で中性脂肪に変わります。そして、内臓に溜まるのが内臓脂肪、皮下にたまるのが皮下脂肪です。「皮下脂肪は定期貯金、内臓脂肪は普通貯金」と言われます。皮下脂肪は落ちにくく、内臓脂肪は付きやすく落ちやすい性質からきています。
■内臓脂肪が増えると
内臓脂肪はメタボリック症候群(メタボリックシンドローム)に大きく関わっています。
○内臓脂肪はインシュリンの働きを阻害
内臓脂肪はインシュリンの効き方を悪くする腫瘍壊死因子という物質を分泌します。血糖値の上昇を抑制するインシュリンの働きが阻害されると、糖や脂肪が血液中に溜まって、高血糖・高脂肪血症を引き起こし糖尿病に移行するリスクが高まります。
○内臓脂肪の脂肪細胞が分泌するアディポサイトカイン
アディポサイトカインには善玉と悪玉があります。内臓脂肪の増えると悪玉の分泌が過剰になります。すると動脈硬化が促進されて心筋梗塞・脳梗塞を引き起こすリスクが高まります。
■内臓脂肪が皮下脂肪よりも先に減る
内臓脂肪は、体重が減少すると皮下脂肪よりも先に減ります。内臓脂肪の減らし方は皮下脂肪の減らし方に比して楽とも考えられます。
○内臓脂肪の量(肥満度チェック)
痩せていても内臓脂肪の蓄積が外見で分かるようになるのに時間がかかります。
内臓脂肪がどれくらいついているかは肥満度チェック(BMI値)で分かります。
次に該当する方は肥満度チェックをしてみてはいかがでしょうか?
○脂肪分の多い食事が好き
○お菓子・果物・糖分・アルコールが好き
○食べるのが早い・ちゃんと噛まない
○外食が多い
○1日2食、まとめ食いなど不規則な生活をしている
○運動が不足している
○睡眠が不足している
○ストレスがたまっている
○無理なダイエットを繰り返したことがある
○夜型人間である
○洋服のサイズが微妙に大きくなっている
■皮下脂肪が蓄積すると
皮下脂肪が増えると肥満体型が目立ちやすいです。皮下脂肪自体はあまり悪さをしませんが、健康上やはり付きすぎは良くありません。皮下脂肪型肥満の場合は内臓脂肪型肥満も心配されます。
皮下脂肪が増えると
○骨格などに負担をかける(体重による膝・腰痛)
○息切れしたりします(運動など体を動かすのが億劫になって、もっと皮下脂肪が蓄積される原因に)
○じわじわと蓄積された脂肪のためダイエットも簡単ではありません
○麻酔の利きが悪い・術後の回復が遅い

